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「『新型うつ病』は首に原因」という記事が信用できない

東京脳神経センターの画像

 

JCASTニュースで配信された記事内容が、信用できません。

「新型うつ病」は首に原因とする学会発足 雅子さまも? 治療で治せる

 

理由1:松井孝嘉氏が所属する東京脳神経センター公式サイトがうさんくさい

東京脳神経センター」というと公的な研究所のような響きですが、実際のサイトを見るとよくわかりません。公的な病院かどうかも不明。しかも怪しい情報商材系サイトと見間違うかのようなデザイン。サイトのデザインが古風であったり、ださかったりというのはいいのです。「何かを売ろうとしている」商売系のデザインというところが不可解なんです。よく読むと「急増しているウツの98.4%が完治する」との記載が。もの凄い数字ですが、どんな調査をしたのでしょうか。

 

理由2:診察していない人を勝手に診断している

首からの新型うつ病の最も典型的な患者は皇太子妃の雅子さまではないでしょうか。

又聞きの情報で診断するというのは医師の職業倫理としておかしくはないでしょうか。

 

理由3:データの根拠が不明確

毎年3万人超の自殺者の多くもこの病気であり、精神科では治らない

どんな調査をしたのでしょうか。なにをもとに断言しているのでしょうか。 というわけで、「この記事の内容うさんくさいなあ」と思ったのでした。

 

おまけ1:この記事を書いた医療ジャーナリスト・田辺功さんの著作のレビューが興味深いですね。 心の病は脳の傷―うつ病・統合失調症・認知症が治る

 

おまけ2: 「まともな医学論文はない」「松井先生は医学論文を書く暇はないけれども、マスコミの取材を受ける余裕はあるようだ。」 という少し前のブログ記事もありました。

「新型うつ病」は首に原因とする学会発足 雅子さまも? 治療で治せる 松井さんによると、交通事故などの外傷のほか、パソコンや携帯電話の普及で、うつむき姿勢の生活が増えたため、首に負担がかかり、頸筋の異常から自律神経を介してさまざまな身体症状が現れる。松井さんはこの病気を「頸筋症候群」と命名した。主な症状は頭痛、めまい、微熱、疲労感、ドライアイ、胃腸障害などで、患者さんはいろんな診療科を回り、十数種類もの病名がつく。気分の落ち込みや不安、やる気の喪失などが加わる「頸筋症うつ」になると、心療内科や精神科ではうつ病と診断して抗うつ薬を処方するが、根本原因の首の治療がないためほとんど回復しない。 首からくる新型うつ病(頸筋症うつ)は、従来のうつ病にくらべて、身体症状の訴えが多く、症状の波があり、気圧が下がると悪くなるなどの特徴がある。また、治らないことからの不安や絶望気分から自殺の率は従来のうつ病の数倍も高い。松井さんは重症者に対して低周波治療や電気鍼治療を実施しており、患者さんの8、9割は、うつ症状が3週間、身体症状は3カ月以内に消える、という。