我が輩はうつ病である。やる気はまだない。
グレゴールが虫になる有名な物語は、一般的には不条理と解釈されています。
しかし甲虫への変貌を「突然に心と体の変化に直面させられて否応なく世界との接触手段がこれまでと違ったものになること」と捉えれば誰にでも起こりえる事象ではないでしょうか。
僕たちはそれぞれの事情で、ある日うつ病を患いました。
音楽が聴けない。本が読めない。
コミュニケーションがとれない。
脳髄にセメントを注ぎ込まれる感覚。
THE 変身。
亡命先のアメリカ、コーネル大学文学部で教鞭をとっていたナボコフは言います。
「グレゴールの悲劇は単に虫になったことではなく、背に生えていたはずの羽根を発見できなかったことであり、グレゴールは新しく手に入れた羽を使って窓から飛び立つこともできたのだ。君たちは、どんな姿になろうとも自分に羽がある可能性を忘れてはいけないよ... 」
変身した僕たちにも羽が生えたのかもしれません。
それを確かめるために、いくつかの可能性を試したいと思います。
具体的に言えば、うつ病が回復するようなWEBサービスを開発します。
寝てばかりの僕たちですが、今の心境を、偉人の言葉から引用します。
私は全力を注ぐ。
この生活なら私は愛せるからである。
私のために御援助を御願ひ致します。