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元うつ病ニートから、今うつ病でニートの人へ(長文)

Togetter - 「ニートって本当にダメなの?」

 

これを読んだせいで、今日は仕事に集中できなかった。今うつっぽい人は読まない方がいいかもしれない。

 

ニートになった理由をたくさんの人が語っているのだけれど、働かないのではなく、働けない人ばかり。

 

大半の人が何らかの理由でメンタルヘルスの問題を抱えていることと、全てのツイートから強く漂う生きにくさですっかり考え込んでしまった。

 

自分もニートになった理由をツイートしてみたら、多くの方からフォローされたようなので、今日はその人達に向けてブログを書いてみる。

(U2plusが関係ないので、文体もちょっと変えてみます。)

うつ病になったとき

数年前に過労からうつ病になったとき、すべておわったな、と思った

 

ぼくは大学を中退している。

 

それを踏まえた上で、キャリアを拡大できる戦略を立てて、必死にひとつひとつのステップをクリアしてきた時だったので、まさに将来の希望がない状態に陥った。

 

 

人と会話することが怖くてコンビニにも行けないし、電車では吐くし、なにもせずに空気を吸って吐くだけでも苦しかった。

 

アルコールを飲んでいるときだけ昔の自分に戻れた気がしたけど、うつ病からアルコール中毒へは一直線らしいので、禁酒した。

 

 

会社では廃人と呼ばれながらも、社内政治のせいで残業もなくならず。

 

やっと休職できたときは、ひたすら眠り続けていたので、当時の記憶がほとんどない。

 

すこし回復した時期もあったんだけど、再発により働けなくなって1年半ニートをしていた。

アフターニート

今僕は起業している。

 

とはいってもよくあるガツガツギラギラしたベンチャーじゃなくて、上場を目指さない草食系ベンチャーだ。

 

うつ真っ盛りの時からすると信じられないけど、自分の未来はなかなかいいものになるんじゃないかと予感することもできる。

 

うつの人にWEBで認知行動療法を提供する、という事業計画書を作ってとあるビジネスプランコンテストで優勝し、起業資金を獲得できた。

 

簡単に言えば「うつ病転じて福となす作戦」が成功して、生きる道をつくれた。

 

応募したときはニートを脱した先のアルバイトですら、休みすぎて首になりそうで、体調もメンタルもフラフラで、コンテストを主催している会社に打ち合わせに行くのもつらく、おまけに道ばたで意識を失ったりとまあひどい状況だった。

 

それでも続けられたのは、起業しようと心に決めてから、会う人がみんないい人だったから。

 

なんだかもの凄い専門家が協力してくれることになったし、社内の同僚達は応援してくれたし、とあるブロガーは意見をくれたし、とある社長さんはなんの実績もないぼくたちに雑誌をつくらせてくれると言った。

 

 

多分きっかけは起業しようと決めてから、周囲に自分がうつ病だと完全にオープンにして、起業するということも公言し続けたからだと思っている。

 

周りの人に、というよりも世の中に。

こういう方向もある

だから、閉塞感から抜け出せない人は、開いたらいいんじゃないだろうか。

 

少しの勇気がいるのだけれど、世界に自分を開いてみては。

 

ブログやTwitterで気になる人がいたらどんどんメールしてみるとか。

 

100回メールしたら、絶対に一人はしっかりとした対応をしてくれる。

 

人と会話をするのが怖い人も、SNSやメール、チャットでもいいんだし。

文通もありえるかも。

 

 

ぼくは起業のプランを練っているときに毎日臨床心理士さんや精神科医にメールをしていた。

 

1日何件、と決めて。

 

そのおかげでいまアドバイザーをしてくれている小堀さんと知り合えたし、今U2plusを手伝ってくれている駒形さんや川村さんだってTwitterでつながった。

 

 

仮にぼく宛に突然知らない中学生からいじめの相談メールがきたとしたら、余裕があればアドバイスを送るくらいはできるだろうし、元気なときだったら会って励ましたりもっと大きなアクションを起こすだろう。うちに泊めたり。

 

うつな時はスルーするけど。

 

 

もちろんただ愚痴を送っても反応は少ないかも知れないので、自分のアイデアを入れて返事をしやすくするとか、ウィットを効かせるとかのちょっとした工夫は必要かも知れない。

 

「ぼくは今追い込まれています。だからこうしてみようと思っています。どうでしょうか。」とか。

 

「ぼくはこんな状況で困っています。よかったらたい焼きをおごってください。」とかどうだろう。

 

どうしようもない社会ではあるけれど、でもやっぱり素晴らしい人たちも多いんだ。

 

 

 

 

あとは、その人達に出会うためにどんなアクションがありえるのかを、ゆっくり考えるといいんじゃないかな。

 

そして、この文章を読んでいる人たち-その多くはメンタルヘルスの問題を抱えていると思っている-も素晴らしい人たちだと思う。

 

メンタルヘルスの危機を経験した人は、特有のやさしさがある。

 

周囲の人に迷惑をかけてしまうことも多いけど、そのやさしさは、ふとした瞬間に発露する。

 

すこしづつ体が回復したら、自分に合う方法でだれかとつながって、そのやさしさを発揮してほしい。

 

社会とつながる=企業で働くではなくて、人とさえつながっていれば何かが起きる可能性が残される。

 

 

 

 

あと、「こうなったのは自分が悪かったんだ」と考えてしまう人。

 

あなたは悪くない。

悪くない。

絶対悪くない。

 

ひどくうまくいかない事なんて世の中にいくらでもあって、それは誰かのせいじゃない。

 

 

自分を恨まず、誰かも恨まず、とにかく生きていてほしい。

 

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