うつ病の情報なら|ゆううつ部 by U2plus

U2plusがお届けする、うつ病に関するアレコレ。

うつ病の会社に投資してくれるのは誰だ。U2plusストーリー⑦

U2plusのティザーサイトをつくって、ユーザー300人と共にベータ版の運用をはじめたとき、すでに当初の資金、賞金300万円は尽きかけていた。会社にお金がなくなると、倒産してしまうので(ある意味ではそこからスタートだったりもするが一応)、自分のお給料を未払いにしたりしていたが、やっぱりお金が足りない。

 

という訳で、ベンチャーキャピタルを回って出資してもらえるところを探すことにした。

 

だれかに出資してもらうというのは恐ろしいことで、当然ながら投資のリターンを求められる。リターンをだすには、会社を上場させるか、売却するかの2通りしかない。U2plusはうつ病からの回復を目指すサービスなので、上場は企業理念と合わない。というのも、ずっと成長しつづけるには社会にうつ病の患者が増え続けるという前提が必要だ。

 

U2plusの目指すところは逆で、うつ病ユーザーにいなくなってもらいたいのだ。だから会社としてのゴールは「U2plusが必要ない社会になること」という非常にアンビバレントなものになる。

 

というわけで、出資をうける段階で、いつかU2plusを売却しなくてはいけないことが自動的に決まってしまう。起業に関わらない人には「自分の会社を売っちゃうの?」と感じられるかもしれないが、ぼくはそれでいいと思った。フラフラの病身をおしてサービスを運営するより、安定した企業が引き受けてくれた方がユーザーのためになる。立ち上げに恐ろしい労力を費やした、愛着のあるサービスから自分が離れることになるかもしれないが、それはみんなのためになることだ。

 

そんな訳で連絡先を知っているベンチャーキャピタルに片っ端から会うことにした。

 しかしそこから先が難しい。

 

「いいサービスですね。ところで私の彼女がうつになりまして、どういう風に接したらいいかわからないんです」
「病院には行かれてますか?もしまだなら、付き添ってあげて一緒に受診するという方法もありますよ」
「ああなるほど。出資はできませんが、参考になります!受診のあとは…」

 

…となぜか、うつ病相談ばかりされてしまう。また当然ながら、ファウンダーの僕がうつ病というところは突っ込まれる。あるところでは、「どう見てもきみ不健康だよね。茶髪にして日焼けサロンに行くなら、少しは考えてもいいよ」と言われたり。染めないし行かないよ!

 

このままでは埒があかない、と思い、途中からベンチャーキャピタルには出資を求めず、個人でスタートアップに出資をしているエンジェルと呼ばれる人がいないかをヒアリングすることにした。何軒もVCを回るなかで、「最近○○さんがお金をだしているみたいだよ」という情報をちらっと聞くことができた。

 

早速検索して、メールアドレスやらfacebookやらで連絡先を調べ、企画書を送る。運良くアポイントをもらえると、またデモを見せてプレゼン。そこで「そう言えば△△さんも最近出資してるみたいなんだよね」と聞くと、また連絡先を調べるの繰り返し。

 

このとき僕は自分が猟犬のように思えた。絶対にだれかを捕まえるのだ。

 

病気で重い体を引きずりながら、大手町や青山や六本木に向かう。大事な打合せの機会に限って、電車が遅延して、タクシーもつかまらない。資金が今にも尽きそうで、プレッシャーの大きさに「うつ病になりそうだ…」と独り言を呟く。すでにうつ病なのだが。

 

そんな日々のなか出会ったが、CAMPFIREやロリポップを立ち上げた家入一真さんだった。

 

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