うつ病でお休みしている人は、「5%の改善」を意識するといいかもしれない
こんにちは、東藤です。
久しぶりにうつ病の回復について書いてみます。今回は、うつでしっかりお休み中の人が対象です。寝込んではいないけど、まだうつ回復に向けての具体的なアクションには取り組む気力と体力がない方。
うつで陥りがちな考え方はこんなものがあるのではないでしょうか。
「今は苦しい。そしてこの毎日の延長線上に幸せがないのではないか」
一言で言うと絶望感、です。現状もさることながら、これから人生がよくなっていくイメージが湧かないことがつらい。
日々の小さなことに喜びを見いだしたり、未来は想像しているよりもなんとかなる、と思えたりすると、苦しみは減っていくのでしょう。
とはいえ、「なんとかなる」と思えないのがうつ病のつらいところです。もちろん回復はするのですが、それが薄皮を剥ぐようにゆっくりとした過程だったり、一時的に体調が後退したりするので、なかなか実感することが難しい。
でも、きっと回復するときは来るんです。その時を少しでも早めるために「毎日の生活を、5%だけよくできるような活動はないか?」と自分に問いかけてみることが有効かな、と感じています。これが「20%よくする活動」だと、ちょっと勇気と体力が必要ですし、仮にうまくいかなかったときに、回復意欲が減退することも考えられます。もういいや、知らない。といったように。
「5%」なら「ちょっと試みてもいいかな」と思えますし、だめでもそれほどがっかりはしないでしょう。具体的な活動を考えてみます。
- 5分早く寝るようにする
- 5分早く起きるようにする
- 5分だけ散歩することにする
- 5分間だけストレッチする
- 5分間だけ掃除をする
- 5分だけ、心理療法のワークブックを読んでみる
などなど。これならできそうな気がしませんか?
あれ?「5%」じゃなくて「5分」になってしまいました。でもまあ、こんなイメージです。
今うつでお休みしている人も、いつか身体やこころの症状が落ちつき、「これからの自分は、なんとかなるかもしれない」と思える日が来るのだと思うのです。
ほんの小さな日々の積み重ねの中で、少しでも自信や、前に向かっている感覚を得ることで、その時がくるまでサバイブできるのではないでしょうか。