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入金完了までが増資です。U2plusストーリー⑧

家入さんに六本木のレストランではじめて会った第一印象は「細いぞ?若いぞ?」というものだった。家入さんと言えば、「こんな僕でも社長になれた」表紙のふくよかなイメージしかなかったのだ。で、いつものようにサイトを紹介しながらコンセプトを説明する。

 

こんな僕でも社長になれた
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家入 一真

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「スマホ向けのデザインもいいね。」「僕もひきこもっていた時期があって、そのころはうつ病だったのかもしれないなあ。」と前向きな言葉をもらえた。「シンプルに、働けるひとを増やすってことは、日本全体のためになるよね」

 

おお!いいことを言ってくださる!U2plusは日本のためになるのだ!…というところでお金の話に入る。あっさりと「いいよ。いくら必要なの?」と言っていただけた。「○○さんとか、△△さんにも話してみようかな」というわけで、U2plus初の増資が決まった。もちろんそこからバリュエーションや資本構成の話があるのだが、なんだかんだでつまり、生きながらえたのだ。これでようやくサービスを世に問うことができる。帰り道に無言で拳を挙げた。

 

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困っている時に助けてくれた方の恩というのは忘れがたいもので、U2plusには設立から存亡に関わる一大事まで、多くの方に助けてもらった。ソフトバンク孫正義さんが「大恩人の日(5月2日)」をつくるのも理解できる。

これから家入さんはさらに炎上するだろうが、僕はささやかながらずっと味方でいたい。


もっとも、家入さんは連絡してもつかまらないことで有名で、その後数回しかお会いしていないのだけど。しかも忘れっぽいらしく、なんどか「U2plusは増資しないの?いれようか?」といってくれる。「もう出資してもらってますよ!」というやりとりを2回はした。

 

少しは個人的な関係を保ちたいので、家入さんの気に入りそうな本があると、Amazonでプレゼントする「逆オレメゾン」というサービスを勝手に開始している。伊丹十三の本とか。たまにしか送らないけど、家入さんは読んでくれているだろうか。

 

伊丹十三の本
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経験豊富なスカイライトコンサルティング小川さんが「家に帰るまでが遠足!入金完了までが資金調達!」と言ってくれたので、ひやひやしながらその後のリレーションをとった。その間家入さんと連絡がつかなかったのだ。なお今回の「家入さん」は抽象的な概念で、複数の投資家の人格をまとめて書いていることを了承されたい。

 

そしていよいよサービス公開だ。ベータ版でうつ病コミュニティは盛り上がっていた。冷やかしなどで荒れることもないことを確認し、1月にリリースを決めた。

 

Twitterで知り合ったとあるリワーク会社に勤める、広報担当の人が大変よくしてくれて、サービスリリースのプレス案を一緒につくってくれたのみならず、ITmedeiaに同行してくれた。はじめて1時間にわたる長いインタビューと撮影をこなす。イベントはでていたけど、ちゃんとした取材は初めてだ。

 

リリース日当日にそのインタビュー記事がUPされた。大きく写真入りで報じられた記事を僕がリツイートする。それをさらに今まで関わってくれた人たちがリツイートしてくれる。Twitterの通知をオンにしていた僕のiPhoneがそのたびにブルッと震える。そうこうするうちに、一般の人たちもリツイートし始めた。iPhoneが鳴る間隔がどんどん短くなっていく。そのうち、音は鳴り止まなくなった。U2plusが世に出たことを祝福する音楽。

 

しばらくしてiPhoneが静かになった時に思った。事はすでに起こり、もう後戻りはできない。

 

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