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恋人がうつ病になった時にどうするか

officeglicoの画像 先日友達から電話があり、「彼氏がうつ病になった!どうしよう!」と相談されました。 やっぱりうつ病は本人も大変ですけど、周りの人も焦りますよね。 「これが正しい接し方」という訳ではないでしょうが、ぼくが彼女に伝えた内容をシェアしてみます。

 

本人の言動や行動が、うつの症状であることを認識する

彼女はおそらく「一緒にいるのがつらい」「君と話したくない」といったことを言われたので恋人としてショックを受けていたんだと思います。 が、それはうつ病特有の症状なので、恋人の心変わりではないですよ。

 

彼はきっと、コミュニケーションをとること自体がつらいんです。 ぼくはコンビニで買い物するのも怖かったですし。 また集中力や判断力も失われているので、「じゃあどうしたいのか」「これから何をするのか」と訊かれても、頭の中が真っ白でなにも答えられないわけです。

 

なのででてくる言葉は「とりあえずこのやりとりを終わらせたい・・・」という内容になっちゃいます。 恋人からそんなことを言われるとショックではありますが、うつ病になると誰に対してもそうなので、ディスコミュニケーション自体で悲しむ必要はないんじゃないかなと。

 

39度の熱がある人と話している、と思って接するといいんじゃないかと思います。 見るからに意識が朦朧としている人にシリアスな話をしないですよね。 (うつ病は見た目からはわからないので、その点誤解されやすいですが・・・)

 

「自分はもうダメだ。一緒にいるとお前もだめになる。別れたい」とか言われちゃうかもですが、それも症状なのでスルーしてOK。 うつ病になるとみんなそう言いますよ!

できることと、できないことを認識する

そんな状況なので、無理にあれやこれやしてあげることはできません。 病気になった!というと、「今すぐ無理にでも病院に連れて行った方がいいのかな?」とか「カウンセリングを受けられる場所をさがそうかな?」「運動がいいと聞くから、一緒になにか始めようかな?」と色々と恋人にしてあげられることを考えてしまいがちですが、症状が重いときにはあらゆる提案が負担に感じられてしまいます。 (もちろん病院には行くべきですけど)

 

本人は「動けない」「何もできない」という状況なのです。 さらに「断る力」すら残っていない場合は、無理にアドバイス通りに行動して、さらに症状が重くなる可能性もあります。 「気晴らしに旅行に行ってゆっくりしよう!」なんて言われるのが本当につらい・・・

 

メールの返信も義務になってしまうとつらく感じるので、定期的に連絡をしてあげつつも「返事は元気なときにしてくれればいいからね」というスタンスだとうれしいかなと思います。 「元気なの?」じゃなくて、「最近わたしにはこんなことがあったよ。うはは。」という感じ。

 

自分の人生をちゃんと生きる

「恋人がうつ病・・・心配だし、これからの人生どうなるんだろうか・・・周囲になんて言えば・・・」と色々心配になると思います。 が、恋人への心配で自分の人生を塗りつぶしてはいけません。

 

仕事や遊びをいつも以上にしっかりすることを意識しないと、自分もうつ病になって共倒れしてしまうかもしれないからです。 うつからの回復には多分年単位の時間がかかります。 (本には3ヶ月くらいで回復した人の話も載っていますが、実際にはあんまり聞いたことがないです)

 

長期戦なので、一番大事なのはサポートしてあげる人が元気でいることです。 なので飲みに行ったり、遊びに行ったり、普段と変わらない生活をすることが大切なんじゃないかな−。 あと「もしかして自分のせい?」とか「気がついてあげられなかった」と思わないこと。 うつ病になる原因は、仕事や学校のストレス、季節、遺伝など様々な要因があるので、自分を責める必要はないですよ。

 

以上色々と書いてみましたが、気長にやってればなんとかなるって! おいしいものでも食べて、まずは元気だしましょう−。

 

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追)U2plusを覗くと、うつの人たちがどんなことを楽しく思えて、どんなことに悩むのかがわかるので、ちょっと見てみるといいかもです。 カウンセラーの方がどんなアドバイスをしているかも見れますしね。 ・・・というプロモーションでした。

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追追)Twitterで「私がしてもらって嬉しかったのはどんなことが出来なくなっても存在を認めて肯定してもらう、ってことだったなぁ」というご意見をいただきました。 たしかに。 うつ病になると今まで当たり前にできたあれこれができなくなるので、「それでも大丈夫だよ」と伝えてくれるとうれしいですね。 @akaya625さんありがとうございます。

 

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