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血液でうつ病検査ができるようになると、何が変わるか

通常の問診ではなく、血液検査によるうつ病の診断が一般的になるかも知れません。

21日の朝日新聞で、「慶応大の研究成果をもとにしたベンチャー企業が開発」とあります。

記事によれば高確率、かつ所要時間数分でうつ病の検査が可能な試薬を開発中。1年以内の完成を目指すとのことです。 asahi.com 血液でうつ病診断、簡便な検査法開発 リン酸濃度を測定

2つの意味

この薬が実現したらどうなるでしょうか。 ぱっと思いつくのは以下の2点です。

  • 「うつ病保険ができるかもしれない」
  • 「健康診断で使用することで、未受診のうつ病患者が減るかもしれない。」

 

「うつ病保険ができるかもしれない」

ぼくはIT企業で働いていてうつ病になったのですが、入社する前から「うつ病の保険があったらちょっと高くていいから入りたいのになあ」と思っていました。 うつ病になると本当に色々と苦労することが多いのですが、その中でもやはり経済問題は大きな比重を占めると思います。 ただ、うつ病の診断は問診によって行われるので、自分がうつ病であると偽って保険金を得ることができてしまいます。これがうつ病保険がない理由ではなかろうか。 簡単な血液検査で正確な診断ができるようになれば、うつ病保険も実現しないかなあ。 IT業界や公務員、インフラ系産業など、うつ病の羅漢率が高い業種があります。 新入社員とかに営業をかけられたら、みんな入ると思うのですが、どうでしょう??

「健康診断で使用することで、未受診のうつ病患者が減るかもしれない。」

こちらは記事内でも触れられていますね。 大半のうつ病状態の方は、病院で診断を受けることがないまま暮らしています。 うつの自覚があって選択したのであればいいのですが、自分が苦しんでいる理由がわからない可能性もあります。 そのような方には大変いい機会になるのではないでしょうか。 健康診断でうつ病のチェック・・・というのは厚生労働省の「職場におけるメンタルヘルス対策検討会」で検討されていますね。 「職場におけるメンタルヘルス対策検討会」の報告書取りまとめ この試薬は1年以内の完成を目指す、とのことなので注目&期待しておきます!