反省はするけど反芻はしない。
反芻とはなんども思い返して考えてしまうこと。普通の人でもよくあることだと思いますが、うつ病の人にとってはいやな出来事だったり、自分がしてしまった失敗だったりと、ネガティブな内容が多いのではないでしょうか。 「次はどうやったらうまくいくか」を考える反省はいいことですが、「つらいことを繰り返し考える」反芻はうつにとってよくないことです。 以下は、「うつを克服するための行動活性化練習帳」からの引用です。
いくつかの研究は、反芻は気分を悪化させることを示しています。 多くの人が反芻は役に立つと信じています。反芻はうつを悪化させる要因となります。自分自身をうつに巻き込んでいることになります。
うつを克服するための行動活性化練習帳 ―認知行動療法の新しい技法
- 作者: マイケル・E・アディス,クリストファー・R・マーテル,大野裕,岡本泰昌,うつの行動活性化療法研究会
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2012/05/24
- メディア: 単行本
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反芻をやめるのに役立つ行動は、反芻を合図に行動すること、体験に注意をむけること、否定的な考えを単に認識するにとどめることです。ネガティブな思考を繰り返すと、行動がだんだんと縮小されていきます。U2plusから図を引っ張ってきてみます。
この状況を強くしてしまう、ということかなあと。 ぼくも反芻し始めてしまうと、仕事や家事がストップしてしまうことがよくありました。ぐるぐる考えている間は「動く」ことをしないので当たり前ですが。 ではどうしたらいいか。上記の本ではこう書かれています。
ぼくは「あ、いま反芻してるな」と思ったら、深呼吸をして、えいやっと、なにか行動をするようにしています。えーと、皿洗いとか。ストレッチとか。ブログ書くとか。その間に反芻が続いても、「そっと横に置いておく」イメージで行動を続けます。 このあいだ自転車を漕ぎながら反芻してしまったときは「もう行動してる最中だよ!」となりましたが・・・
だんだんと反芻する時間が短くなってきています。かつ行動が増えると、自分が「できたこと」「楽しめたこと」が増えるので、よろしいのではないでしょうか。 と言うわけで、ネガティブな事に対して「反省はいいけど、反芻はよくないですよ」という記事でした。
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U2plusの認知行動療法ではこんなやり方で、うつを回復させていきます。